臨時休診のお知らせ 

4月15日(月)、16日(水)午後休診となります。5月21日(火)休診となります。

来院時のマスク着用は引き続きお願いいたします。

■採血をする検査

【一般採血】

必要に応じ血液検査を行い、炎症反応や肝障害、腎障害、自己免疫疾患などの自己抗体検出、ホルモン検査などを行うことがあります。

【血液IgE抗体検査(アレルギー)】

‖ 非特異的IgE抗体

各種アレルギーに関係する抗体の総量を測定します。

 特異的IgE抗体

この検査では各種抗原(アレルギーを起こす物質)に対する抗体を測定します。

スギなどの花粉類、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛、食物各種、カビや昆虫など検査可能です。

実際にアレルギーを起こしているあるいは起こした既往があれば保険での検査が可能です。

・13項目を選択してアレルギー検査

個別に項目を指定して調べることもできます。保険では個別に例えばスギ、ヒノキ、リンゴ、大豆、小麦と狙って検査を行うことができます。13項目までは保険で検査可能です。

個数が増えれば自己負担額も増えます(13項目全て調べると3割負担の方で5000円弱検査費用がかかります)。

では自分にどんなアレルギーがあるかはわからないけど、その場合にはどうやって調べていくか?

▶︎ VIEW39

▶︎ 20分でわかるアレルギー検査(8項目)

【薬疹(薬剤アレルギー)の検査】

‖ DLST検査(薬剤誘発性リンパ球刺激試験)

▶︎ DLST検査

薬疹の病型は様々ですが、皮膚科医は皮膚の状態や問診から薬剤アレルギーの可能性を疑います。

まずは疑いの目を向けるだけでなく、例え現在内服薬剤を中止していたとしても原因を突き止める努力をするべきであると考えます。

一般的に薬疹の検査には採血をしない方法があります。聞いたことがあるかもしれませんが、パッチテストという方法です。内服しているあるいはしていた薬剤を軟膏状にし、体にその薬剤を貼って赤くなるかどうかを検査します。

ただし実際には軟膏状にした薬剤を貼り付けて皮膚から吸収されアレルギー反応を見るわけですから、濃度が薄すぎると陰性化(偽陰性)し、濃すぎれば刺激性が高くなり偽陽性にもなりうる検査です。また患者さんの体に微量ながら貼ることにより皮膚から薬剤が吸収されていきますので、再感作(アレルギーが再度起きてしまう)の可能性もある検査です。

そのような心配がないのがDLST検査です。drug-induced lymphocyte stimulation testの略です。

■真菌検査(カビの検査)

皮膚表面や爪、粘膜表面を擦って顕微鏡でカビ類がいるかどうか検査します。

主に白癬菌やカンジダなどの真菌(カビ)をチェックします。

水虫かどうかはこの検査をしないと確定できません。

■皮膚生検及び病理検査

診断がはっきりしない時、鑑別疾患がある場合、確定診断を行う場合に生検を行います。

手術し腫瘍性病変を摘出した場合には必ず病理検査を行い、病理検査を行うと同時にしっかりと摘除されているかどうかをチェックします。

摘出した腫瘍病変や皮膚をホルマリン固定し、一般的にはHE染色という染料で組織に色をつけ見やすくします。

顕微鏡で観察するとこんなふうに見えます。そこで細胞の形態や異状な点、炎症性疾患であればその変化がどのように皮膚の下で起きているのか重要な手がかりになります。