臨時休診のお知らせ 

4月15日(月)、16日(水)午後休診となります。5月21日(火)休診となります。

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皮膚のお話

かゆいかゆいはなぜ起きる(その1)

かゆいかゆいはなぜ起きる?

上の図は肥満細胞というアレルギーや免疫に関与する細胞が私たちの体の中には存在します。

どこにある?血液中にはあまり存在しません。

血液中に流れているもので似た構造や機能を持つ細胞は、白血球の1種類である「好塩基球(こうえんききゅう)」といった細胞があります。

この細胞もアレルギーに関与しています。(詳しくいうとIgGといった抗体が関与することがわかっています)

肥満細胞が関与しているのはこの図でも示したようにIgEというアレルギーの抗体が関与しています。敵が人体内に侵入するといわゆるIgEのさす股の犯人を取り押さえる部分(と表現していいのかどうか)で抗原(スギやダニなどの抗原)を挟み込みます。

挟んで捕獲したIgE抗体は肥満細胞のFcε受容体という基地に抗体のY字部分の根っこを着地させていきます。

そうすると肥満細胞からヒスタミンなどの脱顆粒が起きます。(図からつぶつぶが出てきていますよね)

そうするとヒスタミンは血管などにあるH1受容体といった基地にさらにくっつきます。

それが過剰に起きると血管が腫れたり(皮膚が赤くなったり、花粉症では鼻が詰まったり)、浮腫(むくみ)など(蕁麻疹などはその症状です)が出て痒みが出てきます。

よく抗ヒスタミン剤って聞きますよね?

これはH1受容体をブロック(邪魔)して、その本来ヒスタミンがくっついて障害を起こす受容体に先回りして敵基地をふさいでしまうような薬剤です。

花粉症のシーズンでもあり内服しているお薬や皮膚の痒み止めってこうやって効いています。

また書き出すと止まらなくなりますので今日はこのあたりでやめておきましょう。

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